石脇まち歩きワークショップ
7月22日(土)に石脇まち歩きワークショップを行いました。
このワークショップは、当団体が活動するにあたり、
関わりの深い石脇を歩き「石脇を知る」ことが目的であります。
当日は、ヤマキチ味噌醤油醸造元様、マルイチしょうゆ・みそ醸造元様、
齋彌酒造店様を訪問した後、石脇の水路について詳しい住民の方に
公徳館前の湧き水についてお話をしていただきました。
【ヤマキチ味噌醤油醸造元様を訪問】
ヤマキチ味噌醤油醸造元様は、手作業で行う醸造の工程を多く残し、
昔ながらの製法で味噌や醤油などを醸造されています。
奥には、創業当時の建物が残っており、歴史を感じることができます。
【マルイチしょうゆ・みそ醸造元様を訪問】
マルイチしょうゆ・みそ醸造元様は、醸造の工程に機械を導入しながらも
昔のものを大切にし、秋田杉で作られた樽も昔から使用されており
今もなお現役だそうです。
芋川橋方面から石脇通りに差し掛かると煙突が見えます。
その煙突を今回間近で見ることができました。
普段は中々近くで見ることができない煙突を目にし貴重な体験となりました。
【齋彌酒造店様を訪問】
齋彌酒造店様は「雪の茅舎」でおなじみの日本酒の醸造元です。
石脇通りで一際目を引く齋彌酒造店様の建物の中には、
国の登録有形文化財に登録されているものもあります。
蔵見学では、「雪の茅舎」という名前の由来や、
三無い造り(櫂入れをしない・濾過をしない・割り水しない)等の
酒造りのこだわりについてもお話をしていただきました。
【公徳館前の湧き水についての講演】
石脇まち歩きワークショップの最後には、当団体が石脇浴衣祭りで
インスタレーションを実施する公徳館前の湧き水についてお話を伺いました。
石脇通りが水資源に恵まれていることを表しているかのように湧き水が溜まる
この場所ですが、それまでは何と呼んだらいいのかわかりませんでした。
しかし、ここを管理する組合の方が昔の組合名簿を持ってきてくださり、
「公徳泉」という素敵な名称があることがわかりました。
お話をしていただいた方が子どもの頃は、上段でスイカ等を冷やしたり、
下段では外遊びの帰りに足を洗うのに使っていたそうです。
今では公徳泉を使っている人はほとんどいないそうですが
大切に残していってほしいと思っています。
昔から石脇通りは水資源が豊富であったため良質な水を必要とする
味噌、醤油、酒の醸造元でき、今のような特徴のある町並みが残されています。
(以前は豆腐屋もあったそうです。)
そのようなことから地域資源である「水」を守っていくことが
大切であると考えています。
石脇浴衣祭りで当団体が実施するイベントでは、
地域資源を利活用することでこれからもその地域資源を
大切に守っていこうと思うきっかけになれば良いな
と思いながら計画しています。